第17首 阿部 精 (宮城県)
山々の清水束ねて四万十は悠々青く海に誘なう
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■清流は心のふるさと
恵まれた自然のままに、山々から湧き出る清水が、本流にまとまり、清澄さを保ちながら、四万十川となり、青い集団となって大海に注ぐ有様を、はじめて拝見した時、「実に美しく雄大」のほかに、言葉を失いました。
この素晴らしい自然を今日まで維持されたのは、他ならぬ、人間と自然との調和を大切にされてきた川沿いに住まわれる皆様方のご努力の成果だと思います。
どうか、今後とも「清流は心のふるさと」として、微力ながら応援を惜しみませんので、世界遺産になるよう、一層の頑張りを期待してやみません。
【水彩画】徳広淳也氏(大阪府・中村高校第一期卒業生)
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[プロフィール]
昭和 8年 宮城県生まれ
昭和27年 伊具農蚕高等学校卒業
平成 5年 いすヾ自動車(株)定年退職
平成 6年 短歌の通信教育受講
長沢美津氏に師事
『現在は横浜市在住。悠悠自適、晴耕雨読。60坪の菜園と旅の短歌紀行を中心に、妻と二人生活を過ごしております。(阿部)』
・川の流れのように
知らず知らず 歩いてきた 細く長い この道
振り返れば 遥か遠く 故郷(ふるさと)が見える
でこぼこ道や 曲がりくねった道
地図さえない それもまた人生
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[代表歌鑑賞] (四万十川短歌大会(第15回、第19回)より)
・四万十市長賞
・土佐くろしお鉄道賞
by wakasin100s
| 2009-08-26 05:31
| 四万十川百人一首