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元本・四万十川百人一首

清流・四万十川

 四万十川の百風景は、地域永住者の眼と旅行者の着眼が相侯った、新鮮な四万十川を「歌枕」とした歌になる。四万十川への想いが詠みこまれた、これらの歌により、一人でも多くの人が、清流を心のふるさととして敬愛してくれることになれば・・・、

 清流四万十川よ、永遠なれ・・・、
       と祈らずにはいられない。(大滝貞一)
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四万十川百風景


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四万十川百人一首

[この人]              [この一首]
01・俵 万智 (大阪府)     四万十に光の粒を・・・
02・小谷貞広(四万十市)     霧深し児らの姿を・・・
03・土屋文明(群馬県)     君がほこりし四万十を・・・
04・木戸三亀子 (四万十市) 赤鉄橋渡りつつ見下ろす・・・
05・横山美子 (大阪府)     蛇のごと四万十川は・・・
06・森岡郁夫 (土佐市)    遠嶺に春雪残る津野山の・・・
07・橋田東声 (四万十市) ゆふ空に片照る雲の・・・
08・斎藤矢須代 (神奈川県) 温かき飯にのせ食む・・・
09・浜口秋雄 (福岡県)     黒き背のウグイ浅瀬に・・・
10・下田佳子 (土佐清水市)   空に花咲かせるように・・・
11・北村道子 (青森県)    産卵を終えたる鮎は・・・
12・大野 晃  (長野県)   四万十の川面に映る・・・
13・多田美津子 (東京都)   音もなく流るる川面・・・
14・工藤きみ子 (北海道)    四万十の川の流れに・・・
15・北見志保子 (宿毛市)    岸のべの松は伐られて・・・
16・前川竜女  (南国市)    ざるそばの盛りに青海苔・・・
17・阿部 精 (宮城県)     山々の清水束ねて四万十は・・・
18・田中朋枝 (愛媛県)       午前四時まだ明けやらぬ・・・
19・吉井 勇(東京都)        山ふかく数里のあひだ・・・
20・岡林とし枝 (四万十市)    水底を小石にとどく・・・
21・山崎さが (福岡県)       産卵の四万十川は・・・
22・平井軍冶 (青森県)       携帯電話に指示を仰ぎて
23・小橋延夫 (高知市)     四万十川の激しき流れ・・・
24・藤井幹雄 (島根県)     四万十の川石に・・・
25・村山安義 (福岡県)     およそ死に遠きもの・・・
26・岩根鉄也(四万十市)     岸躑躅四万十川の・・・
27・中平松鶴(四万十町・旧十和村) 渡し舟竹の浮橋・・・
28・神林敏夫(新潟県)   狂詩曲のリズムの如く・・・
29・宮本 操(四万十市)   心して浄化に努めし・・・
30・花岡 環(四万十市)   四万十川に底まで透す・・・
31・山原健二郎(本山町)   竹の火で焼くにが竹に・・・
32・石黒清介(東京都)   逆光にてりいでにつつ・・・
33・尾崎 清(四万十市)   さわだ屋に沢田研二が・・・
34・田辺喜久代(土佐清水市)   四万十川の青き水面に・・・
35・谷岡亜紀(東京都)   回想の彼方輝く川ありて・・・
36・柚季(高知県)   七色のカヌー行き交う・・・
37・大岸由起子(土佐山田町)   ひき潮に真砂まろぶも・・・
38・永橋三八夫(土佐清水市) 浮く鴨はそのままにして
39・加納 薫(四万十市)    四万十川煌く流れに
40・猿田秀見(四万十市)    川を読むことも子は継ぎ
41・黒川輝代(宿毛市)    四万十川跨ぎ
42・御供平佶(埼玉県)   四万十に最後に架かる
43・浦田千鶴(宿毛市)   四万十の母なる川に
44・村上 衣 (長崎県)   峰峰に皓き樹氷の
45・斎藤洋子(東京都)  赤光の川面なでゆく
46・大森 孟(埼玉県)   四万十の清き流れは
47・橋詰寿男(高知市)   向山渡る沈下の
48・八木田順峰(青森県)    両岸に住む人の業
49・秋元厚志(野市町)     身体に余る自転車
50・岩根 徹(四万十市)  沈下橋行き交う人に
51・高瀬一誌(東京都)     動き始めた四万十川には
52・曽根篤子(愛媛県)     早春の四万十川に
53・上林 暁(大方町・現黒潮町)     今は早や宿立ち出づる
54・山田紅衣(愛媛県)  四万十の軽き石ころと
55・濱田和子(高知市)  一行の詩に立ち上がりし
56・春川喜多子(新潟県) 四万十川語る牧師の
57・弘瀬幸子(大月町)  紅羽毛でなでたる
58・亀山利里子(京都府) ふるさとは遠くなれども
59・石川恭子(東京都) 四万十の青き河水
60・片岡正法(高知市) ほのぼのと旭日をうけて
61・酒井 保(高知市) 黄昏るる四万十川の
62・後藤彦次(兵庫県) 水引けばすぐに渡れる 
63・富岡純子(宿毛市) 赤き鉄橋渡れば
64・清遠幸男(芸西村) 四万十の流れゆたかに
65・白木昭子(福岡県) 海越えて香り流れ来  
66・大江満雄(宿毛市)  おもふほどおもふほどに
67・今井嘉彦(高知市)  歳末も落鮎漁  
68・西岡瑠璃子(高知市)  荷を解けば四万十の鮎  
69・加用千鶴子(四万十市)  逞しくなりて戻れと  
70・沖ななも(埼玉県)  鉄の橋から身を乗り出して
71・大滝貞一(新潟県)  風うけて光りおのづから
72・多賀一造(四万十市)  初夏の光に透ける   
73・三木雅子(兵庫県)  船端に立ちて漁師が    
74・奥田洋子(大阪府)  四万十の川面を撫でる  
75・白石多津子(高知市) けふよりは満天の星も
76・中山千恵子(兵庫県) いづこより集まりたるか
77・小野川美代子(黒潮町) 四万十の河畔を元気に
78・飯塚智恵子(東京都) 雨も佳し四万十川は
79・森木秀子(高知市) 四万十川の漁師の話し
80・安部巳佐子(東京都) 沈下橋三十余あると
81・杉本幸子(香美市/土佐山田町) 若き日は四万十の
82・溝渕英子(四万十市) 亡き父が鰡釣りゐしは
83・森 サヨ子(高知市)動員に飛機を造りて
84・岩本幸久(広島県) 夜店から抜け出してきた
85・逸見悦子(千葉県) 四万十川の瀬音に
86・岩瀬長子(四万十市)四万十川の水豊かなり
87・有井佐代子(四万十市) 新緑の山影映す
88・宮崎 孝(四万十市) 「おい急げ」水越え始む
89・寺田 ゆたか(神奈川県)ゆうるりと流れ淀める
90・平賀冨美子(神奈川県)あおさのりのかをりのたちて
91・中嶋健造(いの町) 梅雨時の四万十川を走る
92・朝日照代(四万十市) 冬枯れの四万十川よりほのか
93・平田 雅(高知市) たゆたひて海にゆくとも
94・島村宣暢(四万十市) 青のりを採る人舟に
95・徳弘 久(高知市) 四万十川の源流といふ
96・岡添眞子(四万十市) 浅緑・青・青藍と
97・篠田福美(四万十市) 楝咲く頃と尋ねし
98・中山義治(埼玉県) 君慕う藤のこころね
99・西内燦夫(四万十市) 川に老い孫の好みの
100・詠み人知らず 淡き濃き葉の重なりの
   (コメント) 橋本大二郎

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 101首のここからは『四万・十人一首』となります。

四万・十人一首とは・・・?
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