第95首 徳弘 久 (高知市)

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  四万十川の源流といふ滝に来て岩ほとばしる水に会ひたり


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■故郷というものは良いもの・・・

 先日は、早速、小谷様の歌集をお送り頂き有難うございました。自然体での小谷様のおうたは、どれもすばらしいと思います。ゆっくりと読まさせて頂きます。

 あなた様と同郷(田野町)の出身とは、何かのご縁があったのか、びっくりしています。しかも、私の弟の嫁の実家が、八幡様をはさんで、お隣さんとは、さらにびっくり。

 私は、大正11年生まれですから、あなた様のお父様や、お母様と同年代ではないでしょうか?現在は高知市に住まいしていますが、父母のお参りに、実家にもときどき帰ります。古い家はこわして、新しくなっていますが、みかん畑などは、そのままで、やはり故郷というものは、どこにいてもよいものです。

【写真】岡村龍昇氏

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[プロフィール]

大正11年7月17日
安芸郡田野町生まれ。
平成11年7月17日(77歳)
「アララギ」を経て
「氷原」「海風」会員。
歌集に「樗の花」

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[歌集・樗の花]
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■ふるさとは田野町

 土佐鶴の酒香る安田町の国道の橋を渡れば木の香せり田野町

 故郷の岡のなだりに佇ち見れば屋根より高く光る海原

 文旦と八朔積み込み戻りくる車にみかんの香りは満ちて

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 徳弘久氏の故郷は田野町。「故郷の岡」というのは、大野の丘陵(大野台地)のことです。そこには、四万十川へ単身赴任していた山藤花氏の農園があり、文旦と八朔を軽四トラックに積み込みんで、大野の岡を行き来しています。

【水彩画】村上清氏(大野より羽根岬を望む)

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[代表歌鑑賞]     歌集「樗の花」より

  群がりて樗の花の咲く一樹むらさき濃きが空に揺れつつ

 木材の町、田野町で育ちましたが、高知市で暮らし始めて50年余りも過ぎました。樗の花は大好きです。四万十川の樗を詠んだ中村の篠田福美様は懐かしい人です。(徳弘)

◆篠田福美氏の【四万十川百人一首

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[四万十川秀歌百選/大滝貞一]

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  中村の女はやさしと四万十の鉄橋塗装に夫は通ひき

 赤鉄橋の塗装のために通ってゆく夫。「中村の女はやさしい」と憎まれ口をたたいているのに、それを笑って送り出す妻。二人の間には無言の信頼の絆がしっかりと結ばれているゆえのユーモアになっている。塗装が仕上れば、また観光の目玉になる。(大滝)

【水彩画】徳広淳也氏(大阪府・中村高校第一期卒業生)
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