第94首 島村宣暢 (四万十市)

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  青のりを採る人舟にいそしめる四万十川の空は冬晴れ


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■歌評(佐佐木幸綱氏)

 四万十川に見る冬の風物詩である。キーンと澄んだ空気、鮮明な影を水面に映す遠景の舟、深い静寂が明るい川の風景を包む。

【写真】岡村龍昇氏

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[プロフィール]

 昭和2年生まれ。
 本名誠夫。
 現住所:四万十市
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[代表歌鑑賞]    (四万十川短歌大会(第5回、第17回)より)

・中村ロータリークラブ賞
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・土佐黒潮鉄道賞
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[四万十川秀歌百選/大滝貞一]
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 かって故郷の盆踊りには、その地区の戦没者の遺影飾られ供物が供えられていた。30年ぶりに故郷に帰住し、地区の盂蘭盆会(うらぼんえ)に出掛けた。

 澄み切った夜空に四万十川を股ぐように銀河が架かり、戦死した兄をはじめ地区の戦没者がそこを渡っていく幻覚を見た。

 が、台風一過の晴れ渡った川面に、もう川漁をする舟を漕ぎ出した漁師がいる。赤銅色に焼けた筋骨は老いさえも見せず。(大滝) 
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