第92首 朝日照代 (四万十市)

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  冬枯れの四万十川よりほのか流れ来る海苔の香やさし初春の朝


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■四万十川、冬の風物詩

 四万十川河口の私の家の前は、毎年青のり採りで賑います。

 中州の葦は枯れ枯れていますが、海苔の香りが初春のやさしい風にのって、あたり一面にただよってきます。

 ときに、白鷺佇む静かな川で、のり採りに励む里人たちの姿は、一幅の絵の如く、四万十川、冬の「風物詩」のひとつです。

【写真】岡村龍昇氏

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[プロフィール]

大正12年 東京生まれ
中村高等女学校卒業。主婦。
「やまなみ」会員。
現在は、四万十市在住。

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[四万十川秀歌百選/大滝貞一]
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  しらす漁終りて川は静まりぬ漁火一つ波間に漂う

 白子はちりめん雑魚ともいわれ、「いさぎ」や「まいわし」「かたくちいわし」などの幼魚に、白魚や鮎の幼魚まで混じったものをいう。これを浜で干しあげたものを白子干(しらすぼし)という。

 その白子漁も終わり、波間に漁火の漂っているのが認められた。

【写真】武吉孝夫氏(「四万十川秀歌百選」より)
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