第86首 岩瀬長子 (四万十市)

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  四万十川の水豊かなり海苔粗朶の緑深まり香りたちくる


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■朝夕の清冽な水の流れ

 四万十川のほとりに住み、朝夕の清冽な水の流れを眺めています。

 冬の時季は、川一面に海苔粗朶が作られ、日毎に緑が増し、よい香りがただよって来ます。

【写真】岡村龍昇氏

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[プロフィール]

大正10年生まれ。
「ハハキギ」を経て
「個性」「中村短歌」会員。
現住所:四万十市

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[四万十川秀歌百選/大滝貞一]
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  台風の去りたる川に漁(すなど)ると舟漕ぐ老いの四肢の確かさ

 台風一過の晴れ渡った川面に、もう川漁をする舟を漕ぎ出した漁師がいる。赤銅色に焼けた筋骨は老いさえも見せずに四肢が張って・・・

  海苔養殖の時季となりたり川床に杭打つ女の軽き槌音

 いづれも、働く人への賛歌である。(大滝) 

【写真】武吉孝夫氏(「四万十川秀歌百選」より)
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