第74首 奥田洋子 (徳島県)
四万十の川面を撫でる蒼風に髪をすかせて源流めざす
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■望郷の歌を・・・
故郷土佐を出てから、40年。老いるとともに、恋しさも募って参ります。今夜もその病に、とりつかれたのでしょう。拙い歌など、作っております。
青海苔の餅ほほばりて屋形船四万十川ゆく櫂のしぶきよ
【水彩画】徳広淳也氏(大阪府・中村高校第一期卒業生)
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[ひとくちメモ]
■源流
四万十川の源流は、「不入山」を源とする「中村川」(津野町船戸)、裏源流といわれている「北川川」(津野町郷)、それに四万十川の由来を意味する「四万川」(梼原町四万川)が、長らく「四万十川源流争い」をしました。しかし、川の延長、ダムの有無が決め手となり、現在は不入山を源流点とする「中村川」になったとされています。
by wakasin100s
| 2010-05-25 18:38
| 四万十川百人一首