第72首 多賀一造 (四万十市)

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  初夏の光に透ける荒き瀬の石ことごとく遡上(さかのぼ)りゆく


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■母なる川

 母なる川ということばが、実感として身に滲みこんでいる私にとって、四万十川は特別な存在である。従って、短歌、俳句も四万十川がその対象となるのは自然のことといえよう。

 この愛の流れが時と共に荒廃してゆくのは、身を切られる思いである。

【写真】岡村龍昇氏

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[プロフィール]

昭和3年生まれ。
教職(小学校長)を退職して川漁師。
四万十リバーマスター。
「大方短歌会」会員。
現住所:四万十市

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[代表歌鑑賞]    (四万十川短歌大会(第14回、19回)より)

・中村ロータリークラブ賞

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・四万十市長賞

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[ひとくちメモ]

■四万十リバーマスター

 高知県西部、5市町を貫き流れる大河・四万十川。その延長は196kmと四国一の長さを誇り、今なお手つかずの自然が多く残ることから「日本最後の清流」と呼ばれ、毎年たくさんの観光・レジャー客が訪れます。その一方で、不運な事故にあったり、川に自分たちが遊んだ後のゴミを残していく人たちもいます。そこで、この流域で暮らす方々に「四万十リバーマスター」として、川遊びのポイント、ルール、危険な場所を教えたり、環境保全のアドバイスをしていただこうという制度がはじまりました。ふるさとを愛する人たちによって結成された「四万十リバーマスター」。四万十川を訪れたら、ぜひ声をかけてください。(HP「四万十川財団」より)

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[四万十川秀歌百選/大滝貞一]
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 火振漁は暗闇に松明などをともして行なう漁法で、焼網・夜振・夜焚きなどとも呼ぶ。その火振火もようやく果てて静けさの戻った川淀の上を五位鷺が鋭く鳴きながら渡ってゆく。赤鉄橋より十キロ上流の長瀞で。(大滝)
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