第58首 亀山利里子 (京都府)

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  ふるさとは遠くなれども四万十の母のにほひの風我さそふ


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■四万十川の流れの一コマ・・・

 母の見舞いのため里帰りした際、四万十川百人一首の募集のことを知りました。「私はひそかに、これは何かの縁かな・・・」と考え、母娘で応募することにしました。

 四万十川のことは、子供の頃、亡父とよく話をしたりして、いつか連れて行って、と約束したこともあり、車窓から渡川(四万十川)を見るたびに、様々なことを思いめぐらしていました。

 一緒に応募した母は、回復することなく逝ってしまいましたが、母娘の四万十川百人一首は「四万十川の流れの一コマの歌と思い出」を残してくれたのだと思っております。

 細き手をにぎりかえして別れし日竹の若葉のざわめきを聞く

【写真】岡村龍昇氏

編纂人注:亀山利里子氏の短歌の好きな母親は、四万十川百人一首第57首の弘瀬幸子氏です。

・弘瀬幸子氏の四万十川百人一首

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[代表歌鑑賞] 

 櫓の音を残してすぎし船頭に父の姿を追ひし川風

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