第40首 猿田秀見 (四万十市)

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   川を読むことも子は継ぎ鮎釣りに今朝は太めの魚籠を持ちゆく


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■川好きの少年が・・・

 私は、四万十川の支流の流域に生まれ育ちました。

 子供の頃はその川は、自分たちにとって四季を問わず、遊びの場所であり、憩いの場所でもありました。小学生の頃は学校が終わると、毎日のように友達と川へ行ってエビ取りや魚釣りをしたものでした。

 小学6年生の頃に、一日先生として営林署の人が来て、森や林や川のことについて話をして下さいましたが、そのなかで森や林や川は人が生きて行く上で空気と同じように大切なものだと、そのかかわりあいを詳しく説明してくれたことを今でも覚えています。

 どちらかと言いますと、私は川好きの少年が大人になったようなものでして、仕事の休みのときは、子供達を毎回のように川へ連れて行き、魚釣りや水遊びをして子供と触れ合い楽しんだものでした。

 今年84歳ですが、毎朝遠くの山や森を眺めながら、四万十川の堤防を散歩していますが、時おりは少年時代の川遊びのことを思い出しています。

 願わくば四万十川が何時までも日本最後の清流であって欲しいと思います。

【写真】岡村龍昇氏

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[プロフィール]

 大正11年生まれ。
 「個性」会員を経て、
 現在無所属。
平成19年度高知県芸術祭文芸賞受賞。

 炭窯に火の入りたるを確かめて山を下りたり八十五歳

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[代表歌鑑賞]    (四万十川短歌大会(第9回)より)

 中村短歌会賞
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[四万十川秀歌百選/大滝貞一]

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  川漁より帰りて飯を食む孫の胡座大きくなりにけるかも

 自分自身川漁が好きで、壮年の頃からよく孫をつれて出かけ、そのつど漁のコツなどを伝授してきたのであるが、もう一人前になって鮎をどっさり捕ってきた。飯を食っている孫の胡座は大きくなって頼もしくなった。(大滝)
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