第33首 尾崎 清 (四万十市)

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   さわだ屋に沢田研二がぶらりきて土佐中村の地酒酌みおり


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■居酒屋・さわだ屋

 四万十川の近くのホテルに泊まっていた沢田研二が、奥さんの田中好子と一緒に、赤鉄橋からの帰り道、さわだ屋の看板を見て立ち寄ってくれた、という女将の話しが面白くて、語呂合せのへたな歌を作ってみました。(左山遼)

【写真】岡村龍昇氏

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[プロフィール]

1945(昭和20年)生まれ。
中部短歌会に所属。
四万十市在住
ペンネーム:左山遼
作詞「四万十川有情」
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 春は河畔の柳原 千本柳風に揺れ
 匂鳥鳴く若き朝 二人で歩く木下道

 夏は今成沈下橋 流れの鮎に影走り
 入道雲の湧く真昼 二人で渡る青い橋

 秋は果てなき川堤 千草の花の咲き乱れ
 バッタの鳴き散る日暮れどき 二人で辿る草の径

 冬はま広き石河原 赤い夕日に身を染めて
 悲しく我に惜別の 言葉を告げし女いずこ

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[代表歌鑑賞]        「四万十川短歌大会」より

   落鮎を燻製にする芳わしき香が路地に充つ漁解禁日

   川海苔を干す手休めず海苔採り女今年の出来に声弾ませる

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[エッッセー集]
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■「四万十川のほとりで」(私家版)

 季節の鳥や花々へのまなざし、日々の暮らしと四万十川、土佐という土地への愛着など、テーマはさまざま。淡々とした筆致が静かな感動を呼び起こす。(片岡雅文/「高知新聞21.10.30」より)

【写真】出版された「四万十川のほとりで」。表紙はこの清流をイメージしたものだろう(高知新聞)

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[文化遺産]

■土佐中村の地酒

a0050405_1955657.jpg 四万十川の流れる高知県四万十市の造り酒屋には、「藤娘」があります。創業は江戸末期で、手造りの日本酒を造り続けています。

 さわだ屋で、沢田研二が飲んだという、純米吟醸酒「藤娘」は純米酒らしさがよくでた、しっかりした味わいの飲みあきない土佐の地酒です。

 四万十川の支流、後川の上流域の富山というところで生産されている天日干しのお米は、香りが何ともいえず、大変に食欲をそそりますが、その富山の米で造った純米吟醸酒「とみやま」が大変な人気で、地元でも中々手に入らないという絶品です。

 そのほか四万十川の鮎に掛けてネーミングした「あい」というお酒も若者に人気があります。さわだ屋には、いつも置いていますが、冷やして飲むと、ついつい飲みすぎてしまう、お酒です。
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【写真】さわだ屋(四万十市中村山手通り)

 このさわだ屋で尾崎氏の歌を知り、また徳広淳也氏と出会い「四万十川の水彩画」を四万十川百人一首に添えてくれることを快諾してくれた思い出の居酒屋です。(山藤花/四万十川百人一首編纂人)
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