第25首 村山安義 (福岡県)

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      およそ死に遠きものの韻美しく四万十川の鶯の声


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■四万十川の韻

 造型の街、福岡市街、芥ひとつ浮かんでいない那珂川、大自然を失った、わが居住地の風景である。

 巡遊の舟より展望する四万十川の大自然の輪廻韻律は古代より不変である。人々も、また不変の中の文化を醸し育ててきた。

 造型の街は、時として人々を威嚇して、いづれ滅する。馬に水を飼い喉をうるおしたであろう旅の人らの癒しの比喩が、四万十川にはある。

 人は生まれたときから死へと歩み続ける。

 巡遊の舟に聴く鶯は、死に遠きものの美しい韻であり、四万十川の韻である。

【水彩画】徳広淳也氏(大阪府・中村高校第一期卒業生)

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[プロフィール]
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昭和59年歌会始入選

 日に増して若葉の緑かがやけば谷のふかさのまたあらたなり

 この年のお題は『緑』。

 残念ながら「四万十川の森林」の緑を詠んだ歌ではありませんでしたが、村山安義氏の深山渓谷の若葉の緑を詠んだ歌が入選しています。四万十川源流の渓谷を彷彿させるようなすばらしい歌です。

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[自然遺産]

■渓谷
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【写真】岡村龍昇氏

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[代表歌鑑賞]    (四万十川短歌大会(第21回)より)

・大会賞
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