第24首 藤井幹雄 (島根県)

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      四万十の川石につきし食跡を翁指差し鮎を占ふ


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■四万十川遊覧

 この歌は、子供の頃、近所のおじいさんに鮎の食跡を教えてもらった思い出と、四万十川を紹介したテレビで同じような場面があり二つが重ってできたものです。

 子供の頃、水遊びをしたり鮎やうなぎを捕っていたあの清流も、ダム工事・砂利採集・森林荒廃・農薬などによる汚染で姿を変えていきました。

 このような中で、テレビや本で日本最後の清流・四万十川を見ては、懐かしんでいました。

 ある日、四万十川短歌大会があると聞き応募しましたところ、思いがけない入賞の知らせを受けました。

 そして、四万十川見たさに喜びいさんで授賞式に参加しました。四万十川遊覧の朝は、あいにくの雨でしたが、船に乗った頃から雨がやみ、川面から立ちのぼる靄は壮観でした。

 頭の中に描いていた四万十川の水の色も想像以上に素晴らしいものでした。思わず水の中へ吸いこまれそうになりました。(第9回四万十川短歌大会/土佐くろしお鉄道賞受賞作)

【写真】岡村龍昇氏

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[プロフィール]

 島根県生まれ、73歳。
 教員生活(障害児教育)を送り、
 退職後は民生児童委員、保護司。
 短歌は、NHK学園の短歌教室で学習。

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【写真】西内燦夫氏(四万十川新聞社)

◆趣味は「旅と短歌」

『入賞したら開催地に出かけ歌と旅を楽しんでいます。昨年の5月、NHK主催の「四国遍路土佐十七寺巡拝」に参加して遍路姿のまま遊覧船で四万十川を観光しました。

 青空・新緑・川面のかがやき・鳥の声、思わず昔習った「天然の美」を口ずさみました。

 このような中で、残念だったのは工事用のためか山頂が削られ、荒々しい岩肌を見たことです。われわれの四万十川への願いは、ダムのない、採掘もない、美しい川と森林が永遠に見られることです。

 現在、美しい自然を守っておられる皆さまの、ご健闘をお祈りいたします。(藤井)』

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【写真】大岸由起子氏
(平成4年2月 やっこ葱婦人会の四万十川くだり/四万十市三里)

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[代表歌鑑賞]    (四万十川短歌大会(第15回・16回)より)

 土佐くろしお鉄道賞
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 国際ソロプチミスト幡多賞
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小谷貞広氏

小橋延夫氏
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