第6首 森岡郁夫 (土佐市)

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  遠嶺に春雪残る津野山の渓(たに)高く舞ふつばめは疾(はや)し


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■四万十川源流のアマゴ釣り

 解禁日の梼原川に続く今年2回目となるアマゴ釣りは、同じ四万十川源流域の支流、北川川。川虫を採りに役場下の岸辺に降りると、極端な減水状態だった。

 餌採り後、10時過ぎの村営バスに乗って畦屋で下車。そこから遡行するつもりで、淵への落ち込みから釣り始める。ウグイは掛かるが、アマゴの気配はない。

 水位の低下が著しく、苔の付き具合から、その状態が長く続いていたようだ。新しい足跡があり、直前に先行者か。早々に見切りをつけ、少し上手の好ポイント、大岩の淵に入る。

 上流を伺うとキラリと竿が光り、案の定、先行者。いつもは岩の上からだが、減水で瀬を渡れ、対岸から岩陰を狙って竿を振る。1時間程で、15ー20cmが6匹、放流サイズが2匹掛かった。更に上流2地点を釣り上がるも、ウグイ2匹のみ。ルアーの青年に様子を聞かれ、水量不足でダメと答える。

 夕方近くまでの予定を切り上げ、13時半に納竿。

 解禁初期にしては少ない釣果ながら、パールマークと朱点の美しい北川川の妖精に、ほぼ1年ぶりに出会えたことだけで十分満足だった。

 ふり返ると、遡行した彼方の五段城ー天狗高原の尾根筋には、青空に映える白雪。近くの山間上空にはもう飛来し飛び交う数羽の燕。

 新田にて帰りのバスを待ちつつ、四万十川源流・津野山郷の、この早春風景にしばし見とれていた。

【写真】岡村龍昇氏

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[自然遺産]

◆四万十川源流の妖精

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【写真】北川川で釣った妖精、20cmのアマゴ(撮影:森岡郁夫氏)
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